シャイな彼女と月島くん
「それ、でも……」
不意に相原の細い声が耳に入った。
「それでも…別れたく、ないです…。わ、私も…月島くんが好きだから…!」
壁越しに高鳴った俺の心臓。
ヤバイ、顔面熱い。
今のはキたぞ相原。
「は!?ふざけんなよ!」
キレたような声が響いて、俺はハッと我に返った。
これ以上傍観者ではいられない。
相原の身が心配で勢いよくドアを開ける。
「ふざけてんのは、どっち?」
我ながら、かなり鋭い声が出た。
きっと眼差しも人を刺し殺しそうな程に強烈だろう。
「ゆ、佑夜…!?」
元カノの先輩が固まって俺を凝視する。
そんな先輩を冷ややかに見つめ返す俺。