恋文


先生の名前と年齢、そしてクラスと顧問の部活。
私はそれしか知らない

先生は私の名前すら知らない


そんな関係がずっと続いているのに、先生が視界に入ることが多くなっていく。
私はそれに気づかなくて。

相変わらず友だちに「恋ってなに?」「好きってなに?」…なんて聞いていた。

< 6 / 11 >

この作品をシェア

pagetop