好きになった相手には大体相手がいるんです
「どうです?これ・・・それとも・・・こっち?」

「・・・こっちかな」

昨夜の事がなければこれって思いっきりデートみたいでふわふわしちゃうところ

なんだけど記憶がないとこんなにも不安になるとは思わなかった。

お酒に弱い戸田くんがハイテンションで酒に強いはずの私が・・・・モヤモヤ

「希さん・・・適当に答えてません?」

「そ・・そんなことないよ。私はこっちのシンプルなマグカップがいいかなって」

「ふ~~ん。そっか・・じゃあ・・・こっちにしますね。ちょっと待っててください」

私たちは大型ショッピングモールに来ている。戸田くんは休みの日までスーツなんか

来たくないとフィッティングルームで試着し、気に入ったものをその場で購入。

もちろん店員にタグをとってもらいさっきまで着ていたスーツをショップバッグに入れてもらった。

そして次に入った店が今マグカップの会計しているインテリアショップ。

でもここでの買い物ももう終わったからあとはここでランチにするか

それともここで解散ってとこかな。



結局モヤモヤしたまま何も聞けずなんだろうな・・・・

あ~~もうこうなったら今聞くしかない。

戸田くんがマグカップの入った紙袋を私に見せるように店から出てきた。
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