好きになった相手には大体相手がいるんです
「いいんですよ~~。全然」

「詩真ちゃんには迷惑かけっぱなしだね」

いえいえ私の場合下心全開ですから・・・と心の中で叫んだ。

「気にしないでください。それよりこの私物ですがいつお返ししましょ?」

いきなり明日って言うのはなんなんでとりあえず悠木君の反応を・・・


「詩真ちゃんの都合のいい日でいいけど」

だったら明日!すぐに言いたいけど・・・そこはぐっと抑えて

「でも・・・悠木君だって都合が・・・」

本当は明日、明日って頭の中で明日って漢字がぐるぐる回っているけど

そこもぐっと堪えて・・・

「いやいや、俺の私物なんて邪魔でしょ?」

邪魔じゃない!欲しいくらいだ!と言う気持ちを持ちつつも

「全然大丈夫です。・・・・でも悠木君が早く返してほしいのなら
 明日でもいいですけど・・・」

自分から提案しておいて、明日は無理とか言われたら

私がもう無理耐えられないかも。

だって本当は今からでも会いたいくらい好きなんだもん。

酔いは完全にさめて心臓だけが暴れていた。

「明日・・・・詩真ちゃんが明日でもいいって言うなら全然いいよ」

やった~~!どうしようめちゃうれしい!

と言う気持ちは後で爆発させるとして

「わかりました。では明日・・・」

「ごめんね。とりあえず仕事が終わり次第連絡するから」

「ハイ」

「じゃあお休み」

「おやすみなさい」

そして電話は切れた。
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