好きになった相手には大体相手がいるんです
「悠木君、冗談・・よしてよ。どうせからかってるんでしょ?」

目をみるのが怖くてコーヒーの入ったマグカップをじっと見つめた。

「冗談じゃないけど・・・」

「うそよ!だって当分恋愛はいいよ。恋愛に疲れたよって言ったじゃない!」

下を向いたまま上目遣いで悠木君を恐る恐るみるが

意外にも真面目な顔だった。

悠木君はマグカップをロ―テーブルに置くと私の顔を覗き込んできた。


「確かにあの時はそうだったよ。恋愛に振り回されてる自分に疲れたし
 一人の方が楽だって・・・そう思ってたけど詩真ちゃんって
凄くわかりやすいと言うか面白いくらい行動が読めちゃうっていうか・・
希と付き合ってた時は正直気にしてなかったけど・・・今はなんだか
面白いっていうか・・・」

・・・え?・それって単に面白がられてるだけ?

それとも暇つぶし?

もうどんどん恋愛から遠ざかってる様な気がしてならない。


「単に面白いから・・暇つぶしとか?」

表情だけで答えがわかりそうで下を向いたまま呟いた。
< 62 / 125 >

この作品をシェア

pagetop