ぼくのまわりにいる悪い人とぼくの中にいる悪い人
『名刺渡したやんか…』



…ぼくは財布から名刺をだした。


そういえばよく見てなかったな…


代表取締役って書いてある…


こいつ…


『銭に困っているようには見えへん…入って来た時からそないな雰囲気やしなぁ、何しに来たん?ぶん太君、うちに惚れたん?』


…ちきしょー、申込書に書かなきゃよかった。


『あー…暇だったからなぁ、興味があっただけかもな』


『ぶん太君は人の良さそーっな感じやな、おっちゃんに殺られるのも判る気がするわ』


『…そうか』


『うん!中途半端でチョロチョロとおっちゃんの邪魔になりそうな感じや』


『お前もそんな感じすんぞ!だから殺られそうになったんじゃねぇの?』


『さあな…うちぶん太君みたいな感じの人好きやで、惚れるかもわからん』


はぐらかしてんのか。


焼き肉屋の代金を払って店をでた。

結局ぼくが払う事に、なぜかなった。


しかも高い店。

『ぶん太君が誘われたんやからぶん太君が払ってや』

そう言われた。


こんなめちゃくちゃな所が弥生を思いださせる。


…そういえば、電話してねぇな…


今日帰る事は健に聞いてるかな…
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