ちょっぴり恋して
ж ドクンはヤバイ
私は竹中未由。

週に一度サプリメントを取りにここへ来ていた。

隣り駅から少し歩いて住宅街へ入ったところに

会員制のテニスクラブがあった。

レストラン、ショップ、事務室が入った二階建てのビルの前面に

テニスコートが四面あり

周囲は樹木に囲まれていた。

品は二階の事務室で経理を担当している堀井かおるさんから受け取っていた。

彼女にとってはサイトビジネスだけれど

私はまだそこまでの収入にはほど遠かった。

彼女が扱っているものは口コミで広がっているアメリカのコスメとサプリだ。

私も彼女の紹介で飲み始めてとても気に入っていた。

彼女とは以前同じ会社で働いていたことがあった。

「未由ちゃん、毎週取りに来てくれて助かるわ。今日もランチを食べていく?」

ランチタイムなら彼女と話せたので

一階にあるレストランで一緒に済ませた。

レストランの隣りにはショップがあり

可愛いラケット型のストラップやオーガニックタオルが売れているらしかった。

レストランの前面はガラス張りになっていてテニスコートが見渡せた。

いつもクラブのメンバーが練習していた。

テニスボールのパーンという独特の音が響き

テニスをやらない私にもそれは心地良い音に聞こえた。

「かおるさん、いつもありがとう。私も友達に気に入ってもらいたいの。」

「やっぱり一番効果があってお薦めしやすいのはノニよ。単価は高いけど、ひと口飲んだだけで翌朝の顔が違うんだものね。誰もがそう言うわ。未由ちゃんも初めて飲んだ時言ってたじゃない。忘れちゃった?」

「そうそう。寝起きの顔が二十才だったの。びっくりだった。」

「でしょう!じゃ、本業も副業も頑張ってね。」

私はかおるさんと別れてエントランスへ向かった。

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