いけてない私の育てかた
うそっ、私が佐藤くんと出掛ける!そんな事が許されるの?
てっきりこの前の事は佐藤くんの冗談なんだとばかり思ってた。

私は慌てて手紙を書く。


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佐藤くんへ


誰か誘うんでしょうか?私が一緒でその人に失礼になりませんか?

それと迎えに行くとありますが、どちらへうかがえばよろしいですか?


早乙女より

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私の手紙を読みながら何故か佐藤くんは肩を震わせて笑うのを我慢しているように見えた。

私笑わせるようなこと書いた覚えないんだけどなぁー。

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早乙女さんへ


ほらまた敬語だよ。しかも今回のはずいぶん丁寧だね。


出掛けるのは早乙女さんと俺だけだよ。嫌かな?

それと迎えに行くのは俺が早乙女さんの家に迎えに行くってことだけど。

佐藤より

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えーーーーー!

今が授業中なのも忘れて思わず大声で驚いてしまった。


「なんだ、早乙女。俺の授業に不満でもあるのか?」


「いえ、そんなことは……、

すみません。どうぞ続けて下さい。」


恥ずかしくて下を向く私の隣でまたまた肩を震わせてクスクス笑っている佐藤くんの姿があった。


授業が終わると佐藤くんは私の耳元で


「それで返事は?

行くの?それとも行かない?」


な、なんかキャラ変わってません?


「行きます。」


だってとてもじゃないけど、断れない雰囲気だったんだもん。
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