メガネ殿とお嫁さま

結局、
ほとんどの料理を
要くんが食べてしまい、
沙羅ちゃんが大泣きしてしまった。

「かーなーめーくーんーがあああ!
ぜーんーぶー
たーべーたああああ!!」

「うるせーブス!」

こうなると、
手に負えない。

「か、要くん、
本当にどうしちゃったの?
さあちゃんが可哀想だよ。」

隣に座っていた岩ちゃんが、
沙羅ちゃんの頭を撫でた。

「ブスだからブスって言っただけだ。」

要くん、ダメだって!

「かーなーめーくーんーがあああ
ブースーってー
いーうー!

うわああああん!!」

沙羅ちゃんは、
もっと大きな声で泣いた。



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