メガネ殿とお嫁さま
慌てて、
家に帰り、
着くなり袴を握りしめ、
タクシーに乗った。
何をしようとしてるんだろう。
タクシーの中で、
袴に着替える。
僕は、今絶対に間違っている。
時計はどんどん夜へと向かう。
僕は、明日見合いをするんだ。
もう何も望んではいけないし、
その子と一緒に一生を歩んで行くんだ。
涙は止まらないし、
胸は苦しいけど、
我慢すればいいだけだ。
さっきまで出来てたじゃないか。
何にも問題ない。
僕はきっと努力できるはずだ。
自分がなすべきことを
十二分に分かってる。