残響
エピローグ 残響-居場所を無くした声も、心では響き残るはず-
いつの日だったろうか…
俺が生きているという実感をなくした日。
その時はまだ、家族も恋人も、友達もいたのだろうか…
今俺に話しかけているのは誰?


言葉にできない悲しみが転げ回ってるよ。
なぜ涙が出るの?
あ…俺今…生きている。
俺を呼ぶ声がする…


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そこには帰る場所はなかった。
「ただいま」と言って「おかえり」という声はもう響いてこない。
でも俺はこの8人に救われて9人目の人類的人類としてもう一度生きることができるんだ。
3159年、エルシャバーグ・ケイト、立ち上がる。
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