さよならだね。



俺はゆらを諦めるしかない。



諦めきれるのか?



ゆらを忘れるなんて、、


そんなこと、俺にできるのだろうか。




無理だろうな、、たぶん。




こんなに誰かを好きになったことはない。


こんなに誰かを愛したことはない。



自分よりも大切だと、そう思えたのは初めてだから。




でも、そう思えるからこそ、、



俺が一生ゆらを引きずって、孤独に生きていくとしても、



ゆらの幸せを願うんだ。





ゆらを幸せにするのは、俺がいい。


ゆらの隣にいるのは、俺であってほしい。




でも、もし、ゆらがそれを望まなかったら、、


ゆらが別の誰かを選ぶのなら、、



それが俺たちの運命なのだと、、


それがゆらの幸せなのだと、、




俺は、黙って身を引くよ。





その先にどんなに辛い人生が待っていても、


その先がどんなに真っ暗でも、



ゆらの人生が明るく、幸せに包まれていてくれれば、それでいいんだ。





「どうなっても知らねーからな。お前の面倒なんて、絶対見てやんねーぞ。」


「わかってるよ。頼んでねーし。」


「バーカ!本当に正真正銘のバカだ!」


「うるせーよ。」




ゆら、、頼む。


頼むからどうか、、


待っててくれ。



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