【完】いいかげん俺を好きになれよ
あたしはあの手紙とマスコットで、少しでもアユに気持ちが伝わったんだと思ったら
嬉しくて軽く泣きそうになった。
あらためてちゃんと謝ろうと切り出す。
「ご…ごめんねあたし…。
アユにどういう態度取ったらいいのかわらかなくて、避けちゃって…。
傷つけて本当に…ごめん」
やっと、ちゃんと言えた。
アユは少し黙って、小さな声でつぶやく。
「いや、俺もごめん…」
「ううん、アユは悪くないよ…!
元はといえばあたしが……
アユの気持ちほんとは嬉しかったのに…なんか恥ずかしくてうまく話せなくて…」
「…は?そうなの?」
「え?うん…」