夏恋~ひまわりと太陽~



だけど、所詮あたしなんて友達としか思われてないだろうしさ。


あたしだけ舞い上がってる気がしてさ。


虚しくなってくるんだよね。



「はぁ。あんたは恋に対して超がつくほど臆病だしねー…。まぁ鈍感な葵が恋に気付けただけでもすごいか……」


「すみませんね。鈍感で臆病なヤツで」



まぁまぁ拗ねるなよ~!!と言いながら奈美はあたしの肩をポンポンと叩いた。



なんかやっぱり奈美には馬鹿にされてる気がするなぁ~……。


いや、救われるんだけどね。
良い奴なんだよ。奈美は。



「葵!!なにしてんの?体育館いくよ。始業式!!」


「あ、はいはい」




2学期が始まったーー。






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