10年後も、キミと。
「言い訳もしてくれないんだね」

「違う、ゆり、勘違いだ」

「もういいよ。

疲れてるし、今日は帰る」

「ゆり、待って」


私は、芳樹くんの制止も振り切って、走った。

ちょうど、行き先の地下鉄が来ていて、飛び乗った。

自分でも驚くくらい速かった。



最低最悪のクリスマスイブだった。
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