王様とうさぎさん


 城ヶ崎さんも交えて、お茶をしたあと、お土産に焼き菓子と、クーポン券を貰い、莉王は、ほくほく顔で店を出た。

「美味しかった。
 潮たちにも紹介しなきゃ」
と言うと、忍が、

「友だち?
 明日、来ないの?」
と言う。

 そういえば、そうだった。

 わざわざ紹介する必要もなかった、と莉王は気づいた。

 允を見、
「城ヶ崎さんのお母様が、允さんのオーラはとても綺麗って言ってた」
と報告する。

「だから、允さんの側に居ると落ち着くのかな」

「今から落ち着いてどうすんの」
とそこで、忍が口を挟んできた。

「もう長年連れ添った熟年カップルみたいだね。

 最初はときめかないと」
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