王様とうさぎさん
 一体、何から守れと言うのだろう、という顔をしていると、忍は、

「まあ、そのうち、あいつが自分で話すよ」
と言った。

 そのうち、自分でって。

 いや、私はてっきり今日だけの関係だと思ってたんですけどね。

 そう思っている間に、允が帰ってきた。

 既にテレビ電話は繋がっているらしく、何事か話していた。

 允は、それをカウンターの上に置く。

「では最後のミッションだ」

 ミッションって……と画面センターに映っている及川の言葉に苦笑いする。

 後ろでは、爺さんたちが丸くなって、うどんを啜っていた。

 もう、あまりこちらには興味ないようだった。

 年寄りは飽きるのも早い。

 というか、及川も飽きたのだろう。

 いきなり、最後のミッションとか言い出したのも、面倒臭くなってきたからじゃないかな、と莉王は思った。

「そこは忍の店か」

「はいはい。
 そうですよ〜。

 及川さん、夕べはどうもー」
と忍が愛想良く挨拶する。
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