【完】幸せをくれたあなたに。
女の子に目を向けた。
あれ……?
この顔、どこかで見たことがある。
でも、思い出せない。
「なに?」
とりあえず、言葉を返した。
「わ、わたしっ! 三浦さんの隣の席の……」
そこまで言われて、気づいた。
松井くんとは、反対側の左の席に座ってた人見知りらしき女の子だ。
「ああ。それで、なにか?」
なんだろ。
正直、面倒くさい。
他人のことなんてほんと、どうでもいいし興味ない。