晴天のへきれき?
「な~んもない部屋ですけどね~」
キッチンに入ってから、ヒョイと顔を出して室井チーフを見る。
「えーと。車ですか? 電車ですか?」
「車だ」
「なら、時間は平気ですよね?」
「ああ」
「夜遅くまでやってる出前蕎麦を頼もうかと思うんですけど、いてくれます? 冷蔵庫空っぽで」
室井チーフは片手で顔を覆った。
「なら、頼めばいいじゃないか」
「二人前からじゃないと来てくれないんです。あ、ソファに座ってて下さい」
室井チーフがソファに座るのを確認してから、コーヒーの缶を見る。
あまりないな。
「室井チーフ。紅茶でもいいですか?」
「もう、なんでもいい」
じゃ、紅茶でOKっと。
ケトルにお湯を入れて、火を点ける。
簡単にティーパックにしちゃおう。
お茶を入れて室井チーフに出すと、彼はマガジンラックを眺めて、とても奇妙な顔をしていた。
「新説・能の世界?」
「私の趣味です。とやかく言わないで下さいね」
能の世界は素晴らしいんだからね!!
「あれだろう……。何度とも定めぬ旅を信濃路や、とか言うやつ」
「ぶっ…」
淡々と『望月』を謡う室井チーフに、思わずお茶を吹き出した。
キッチンに入ってから、ヒョイと顔を出して室井チーフを見る。
「えーと。車ですか? 電車ですか?」
「車だ」
「なら、時間は平気ですよね?」
「ああ」
「夜遅くまでやってる出前蕎麦を頼もうかと思うんですけど、いてくれます? 冷蔵庫空っぽで」
室井チーフは片手で顔を覆った。
「なら、頼めばいいじゃないか」
「二人前からじゃないと来てくれないんです。あ、ソファに座ってて下さい」
室井チーフがソファに座るのを確認してから、コーヒーの缶を見る。
あまりないな。
「室井チーフ。紅茶でもいいですか?」
「もう、なんでもいい」
じゃ、紅茶でOKっと。
ケトルにお湯を入れて、火を点ける。
簡単にティーパックにしちゃおう。
お茶を入れて室井チーフに出すと、彼はマガジンラックを眺めて、とても奇妙な顔をしていた。
「新説・能の世界?」
「私の趣味です。とやかく言わないで下さいね」
能の世界は素晴らしいんだからね!!
「あれだろう……。何度とも定めぬ旅を信濃路や、とか言うやつ」
「ぶっ…」
淡々と『望月』を謡う室井チーフに、思わずお茶を吹き出した。