晴天のへきれき?

2

*****




 とにかく、と言うか……やっぱりその後はカラオケになって、


「そこっ! 二人の雰囲気つくるんじゃね~!」


 って言いましても、先輩とチーフは普通にデートなんだと思うんだけどなぁ~。


 こちらがお邪魔しているのに、申し訳ない……


 室井チーフを無理矢理デュエットに持ち込んだ高瀬さん。

 それを眺めて溜め息をつく。


「木村。どうかした?」

 室井チーフを取られて、手酌で日本酒を飲みながら、先輩が私の隣りに座った。

「元気ないじゃない。何かあった?」

「いえ……あのぅ」

 何か、と言うか、何て言うか?

「どれ。お姉さんに言ってみなさい? 役に立つかは解らないけどね~?」


 ……ぅう~ん。


 確かに、先輩にするには微妙な悩みだと思うんだけど。

 でも多分、先輩が一番詳しい様な気もする。


「私、高瀬さんがよく解りません」


 言った瞬間、先輩はキョトンとした。


「高瀬……解りやすいと思うけど?」

「解りにくいです」

「どこらへんがさ」

「どこもかしこもです」
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