晴天のへきれき?
地酒居酒屋?
*****




金曜日。

書類漬けの月末も終わった月初め。

企画課の新しいプランが通ったので、第二企画室皆で打ち上げ宴会。

貸し切り状態の居酒屋で、私は酒酔いと言うよりも香水に酔って、カウンター席に座っていた。

ウチの企画室って、けっこう女子社員多いんだな。

間違いなく、高瀬や室井チーフの近くには群がっていて……。


これぞ、女の戦場状態。


「凄いね。相変わらずの状態で」

早良チーフがビールコップ片手に、非難して来た。

「数年前には渦中にいながら、何をおっしゃる」

早良さんは人の良い笑顔で手を振り、私の隣に座った。

「ウチの女子社員は眼中になかったって」

企画課・早良チーフは、人柄も温厚な34歳。

仕事も意欲的。

スラッとした長身のいい男で、本気で結婚相手ナンバーワンに目されていた。

「イキナリ電撃結婚ですもんね~。社外の人と」

「まぁ。幼なじみだったしね」

そう言って、ビールを少し飲む。

「お子さんは元気ですか」

「元気だなぁ。嫁さんに似て少し元気過ぎるかもしれないね。もう7歳になるよ」
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