蜘蛛の巣にかかった蝶のようで

「…え?なんで?」

築山君は私の近くに来てスポーツタオルをさしだした。

「えへ、ありがとう。」

受け取ったスポーツタオルで顔を拭く。

「んーん…。言いたくないなら良いけど、無理じゃないなら話して?」

築山君の優しさに少し安心感を覚えた。

「それがさ…。」

私はさっきのことを全部話した。
誰かに聞いて欲しくてしょうがなかった。

全部話し終わった後、築山君は「そっか…」とだけ言い下を向いた。

「その様子じゃ誤解は解けなさそうだね。その画像、どっから出回ったんだろうね。」

「本当にね。あーああー。学校行きたくないなぁ!」

すると築山君は

「サボる?」

と、少し微笑んだ。
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