君の名は


そんな時、僕は河川敷に行く。太陽が赤くなったと思ったら、オレンジの空に紫が滲み出して、あっという間に闇に飲まれる。


なにもせずにその様子を見てるだけで、心が落ち着く。一人でいることは何も後悔してないけど、あまりに長いこれからの人生はやはり心配なのだ。



川面に街頭の灯りが反射しだしたら帰宅時間。仲良くなったホームレスのおっちゃんに声をかけて自転車で20分の我が家へ帰る。

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