Doctor×Doctor=♡
「っせんせ、直先生っ!
直先生、どうなさったんですか?」
「え?
ごめんなさい、もう一度お願いできる?」
「直先生、顔色が悪いですよ?
体調悪いんじゃないですか?」
「大丈夫よ、ありがとう・・・・・。
少し奥で休んでくるね。
何かあったら呼んでね。」
当直の看護師にそう伝え、立ち上がった瞬間
「っつ・・・・・・・・・・・・・・。」
「直先生っ!!!!」
激しい目眩で私はその場にしゃがみこむ
「直先生、どうされたんですかっ!?
誰か先生をっ!」
「っ、いい、大丈夫だから・・・・・。
悪いんだけど、沙織を呼んできてくれる・・・・・?
奥にいるから・・・・・。」
「わかりました!!」
奥の仮眠室のベッドに横になり、沙織を待つ
目眩と吐き気で、気分は最悪・・・・・
「直っ!?
どうしたの?倒れたってほんと!?」
「沙織・・・・・・・・・・。
どうしよっ、沙織・・・・・。」
ベッドのそばまでやってきた沙織に、ぎゅっと抱きつく
「直、落ち着いて?
どうしたのよ?」
「妊娠、したかも・・・・・・・・・・。」
「え??
避妊、してるって言ってなかった?」
「・・・・・プロポーズされた日、一回だけ・・・・・・・・」
「とりあえず、検査してもらおう。
特別に先生にお願いしてあげるから。
今日の当直、加奈子先生だから内緒にしててくれるはずよ。」
加奈子先生はベテランの女医さんで、よく私たちとも食事に行く
たしかに加奈子先生なら安心
前回の妊娠のときも、加奈子先生に看てもらってたから。