Doctor×Doctor=♡
「妊娠7週目ね。
とりあえず今日は帰りなさい。
詳しい検査はまた明日にしましょう。
当直の山本先生には、私から話しておくから。」
「すみません、ありがとうございます・・・。」
診察室の前で心配そうに待っていてくれた、沙織。
私の表情をみて、察してくれたみたい。
「とりあえず、おめでとう。
拓海くんに連絡して、迎えに来てもらいなよ?
ちゃんと話すんだよ、ね?」
「うん、ごめんね沙織。
ありがとう。」
「大丈夫、拓海くんなら大丈夫だから。
直はとにかく、お腹の赤ちゃんのことだけ考えてればいいから。
体、冷やしちゃダメだよ。」
着ていたカーディガンを私の肩に掛けた沙織は、病棟へと戻っていった。
たっくんに電話をして、ロビーの椅子に座る
お腹に手を当てると、不安と嬉しさが交互にこみ上げてくる
また、前みたいなことになったら・・・・・
流産したら、どうしよう
幸せなはずなのに、涙が溢れそうになる
そんな時、手を差し伸べてくれるのは。
「直っ!!
大丈夫か?具合悪いか?」
「たっくん・・・・・・・・・・。
ごめんね、こんな夜中に・・・・・」
「気にすんな。
とにかく、家に帰ろう。歩けるか?」
「ん・・・・・・・・・・。」
たっくんの車にのりこみ、2人で暮らすマンションに帰る
たった数分のことだったが、車の揺れで吐き気は限界を超えていた
「っゴホッゴホッ・・・・・・・・・・ハァっ・・・・・!」
「直・・・・・・・・・・。」