Doctor×Doctor=♡
部屋に入るなり洗面所に直行した私を支え、背中をさすってくれるたっくん。
「直、なんかあったのか?
生理の前だからじゃないだろ、これ・・・。」
「あのね、お腹の中に、赤ちゃん、いるの。
さっき、検査してもらったの。」
「へっ!?
直、それほんと!?」
「ん・・・・・。
どうしよう、たっくん・・・・・。」
「やったじゃん、直っ!!
俺めちゃくちゃ嬉しいよ!!」
「え・・・・・?
産んでいいの・・・・・?」
「当たり前だろ?
産んでください、直!」
「でも私たち、まだ結婚してないでしょ?
それに、たっくんのご両親がなんておっしゃるか・・・・・・・・」
「そんなこと、直は気にしなくていいから!
きっと喜んでくれるよ、うちの親も直のご両親も。
直、体冷えるからベッドで休もう。」
二人でベッドに横になると、たっくんの大きな手が私のお腹をそっと撫でる
「私、反対されるんじゃないかって思ってた。
それに、また流産しちゃったらって思ったら、不安で・・・・・。」
「直、俺はどこにも行かないよ。
ちゃんと直のこと支えるから。
早く赤ちゃんに会いたいな。」
お腹を撫でる、たっくんの顔はこれまでに見たことないくらい優しくて
その笑顔は、私の不安を取り除いてくれた。