懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
友人が何人自分の前で死んでいこうが、どうでもよかった。


兄を助けられるのであれば、そんな命必要なかった。


「俺は相当なブラコンだと思うよ」


「あぁ。確かに」


そう言って、悠は笑った。


そして今もまた、俺はなにも感じていなかった。


目の前で笑っている悠に、恐怖も憐みも感じない。


「じゃあ俺は帰るな。帰っての飲み馴れた安いコーヒーを飲みたい」


俺はそう言い、悠に背を向けた。


「あぁ。本当にありがとう」


悠の声が後ろから聞こえてくる。


俺はそれに軽く手を上げて返事をすると、1人で建物から離れていったのだった。
< 275 / 281 >

この作品をシェア

pagetop