懺悔部屋~脱出法は仲間を傷つけ食べること~
「おい……大丈夫かよ……?」


「は? え、何が?」


嵐が俺に向かってそう言った瞬間、その場に膝をついた。


「あ? なんだ? 血?」


自分の額に手をやり、ようやく血が流れているという事に気が付く嵐。


「いや……いや……」


彗が左右に首を振り、嵐から視線を外す。


「悪い冗談だろ……?」


良が後ずさりをする。


次の瞬間「ごぽっ」と口から血を吐き、嵐はその場に倒れてしまったのだ。


突然の事でギョッとするが、俺はすぐにその場に膝をついた。


「おい、嵐!?」


呼びかけても、揺さぶっても返事はない。


嵐の目は固く閉じられ、動かない。


「まさか……死んだの?」


百合が恐る恐る聞いてくる。


「わからない……」


「脈があるかどうか、確認してみれば……」


悠が一歩前へ踏み出し、嵐の前にしゃがみ込んだ。
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