キミのとなり





私は不思議と亜嵐にこの間
あったことを全部話していた。
そして気づいたら頬に涙が
伝っていてその瞬間、亜嵐に
抱きしめられた。




「あ…らん?」



私はあまりに急な出来事に
ただただびっくりしていた。




「あ、ごめん。俺…。」



というと同時に私の体から
温もりが消えた。それがなぜか
ものすごく寂しくてわたしは



「もうちょっとだけ、亜嵐の
胸、借りてもいい…かな?」



気づけばそんなことを言っていた。
すると亜嵐は、



「おう。」



そう言ってまたギュッと
わたしを抱きしめてくれた。
こんなに人の腕の中って
安心するんだなって思った。




しばらくして、亜嵐が
「俺の事、怖くないか??」




そう聞いてきた。
私は急に聞いてきた亜嵐に
すこし驚いた。



「ううん。亜嵐は不思議と
何でも話せるし安心するの。
だから怖くなんてないよ。」



「そうか。ならよかった。」




この時、飛雅と一緒にいる時と
違うものを感じた。それでも
なにも違和感がなく、逆に
居心地が良かった。




なんなんだろう。この感覚。
初めて味わう感覚だった。





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