キミのとなり


亜嵐Side


夢希に話したい事があるから
お昼一緒に食べようと言われ、
先に屋上に来ていた。
しばらくして夢希が現れ話始めたが
あまりにも衝撃的過ぎて俺は
聞いていられず抱きしめていた。



「気づいてやれなくて、ごめんな。」



俺がそういうと、安心したのか、
夢希はまた泣き始めてしまった。
今思うと、夢希を無理矢理デートに
誘った事や、勝手に家に行った事、
凄く公開していた。どれもこれも
夢希が怖がるような行動だ。



「夢希、俺お前に気づかないうちに
怖い想いさせちまってたな。
急に家に入ったり、電話したり、
怖かったよな。ほんとごめん。」



すると夢希はつかんでいた
俺の服を強くにぎり、



「ちがう!!ちがうの!!」



俺の胸の中に顔をうずめたまま
また話始めた。



「亜嵐は何も悪くない。あたしね、
不思議と亜嵐の事は初めて会った
時から怖いと思ったことないの。
逆に一緒にいて凄く安心するの。
飛雅以上に安心する人なんて
いないなんて思ってたけど違った。
この人のそばだとずっと一緒にいても
怖くないなって思ってたんだ。」



夢希はそう言うと俺からゆっくり離れ
起き上がり、深呼吸をした。
そして、



「あたし、亜嵐が好き。
だから、その…私と「待った!!」」



俺は夢希の言葉を遮り、言った。



「そーゆーのは男に言わせろ。」



そう言って、俺は夢希に
ずっと、言いたかった言葉を
心を込めていった。



「俺がお前を笑顔にする。
幸せにする。だから、俺と
ずっとずっと一緒いてください。」




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