腹黒王子様とお見合いした結果
デートと言っても仕方なく行くわけだし。
行きたい気持ちなんてこれっぽちもないし。
だけど。
篠塚さんにコーディネートしてもらった格好を見ると、
やるき満々にしか見えない。
あの人何か言ってきそう...
「おぉ千草、可愛いじゃないかっ!」
二階からスーツ姿で下りてきたお父さん。今日もお仕事らしい。
そうだ、お父さんに言わなきゃいけないことがあったんだ。
「お父さん!どうして勝手にアドレス教えたり
デートの許可をとったりしたの?」
「ん?だってそりゃあお前、蓮見君が君の婚約者だからじゃないか」
「まだ私結婚するなんて一言も言ってないんですけど」
「いやぁ~今日のデートできっと蓮見君を気に入るよ~」
なんてのんきな父親なんだろう?
しかも全く悪いとも思ってないみたいだし。
これ以上話すのも無駄な気がして私は玄関先へと向かった。