嘘つき少女は君を愛せなかった

これが青春?!

同日、夜。

はあああああ…

何やってるんだ私?!

夏目相手に何ドキドキしてんの?!

意味不意味不…。

「やだもう…」

夏目が押し倒してきたあのあと。

✽✽✽

『まあ俺をよこしたんだから

誰でもいいとか思っちゃったんだろうけど?』

『あっ――』

そのまま座っていたベットに押し倒される。

なにこれなにこれ…なにこれ!

なにか言う前に夏目は私にキスしてきた。

『あうっ』

『―なにそれかわいっ。

…唇、柔らかいね?』

そう言って夏目は私の唇をなでた。

一気に心臓の音が高鳴る。

『離れろお!!』

最大の力を込めて夏目を除けると夏目は

いつもの気持ち悪い笑顔じゃなく、

真剣な顔してた!

でも、

かっこいい――

す、すこしだけね…?
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