ラグタイム
ジョーダンとは言え、サルは言い過ぎだか。

「すまん」

俺は謝ると、夕貴の頭のうえに手を置いた。

フワリと、爽やかな香りが彼の頭から漂った。

「初心者の夕貴も簡単にできる料理だ。

そこから少しずつレパートリーを増やして行けばいい」

そう言った俺に、
「うん!

俺、頑張るよ!」

夕貴は笑いながら、首を縦に振ってうなずいた。

「よし、今日はこれくらいに…」

そう言って話を切りあげようとしたら、
「あっ、そうだ!」

夕貴がまた何かを思い出したみたいだった。

今度は何だ?
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