今夜、上司と恋します
顔を俯かせて、私は電車に乗り込むと座席に座る。
どうしたって思い出すのは佐久間さんの顔だった。
しかも、さっきの悲しそうに微笑んだ顔ばかりを思い出す。
それが頭に焼き付いて離れない。
あんな悲しそうな顔、初めて見た。
少しは佐久間さんも、私に情でも持ってくれてたかな。
少しは私と関係が終わって、悲しいって思ってくれたかな。
永戸さんと付き合ってる時に、ふっと思い出してくれるかな。
そんなクダラナイ事を、私は電車に乗ってる間ずっと考えていた。
自宅からの最寄り駅に到着した私は、携帯見てなかったなと思ってやっと確認した。
確認したのは朝以来か。
携帯を見ると、着信がたくさんあって驚く。
それは全て広瀬だった。
何事かと、私はすぐに広瀬に電話をかけた。