もし、8年ぶりに会った幼なじみが私のことを忘れていたら。
そういえば、たっくんって晴奈の彼氏とも仲が良かったっけ。
大石くんと2人で声を上げながら応援してる。
「ね、野沢くんに手振ってみれば?笑」
「はあ!?」
「あっちが梨華の事気づいてるのか、試すのよ」
全く、美音は何を考えてるんだか。
でも、たっくんが私に気づいてるか、何となく気になる。
軽く、たっくんに向けて手を振る。
「…あ」
私の方に向かって手を振り返してくれた。