もし、8年ぶりに会った幼なじみが私のことを忘れていたら。
____ 次の日。
案の定、学校中の話題がたっくんと智紗ちゃんのことで。
わかってたけど、やっぱり悲しくなる自分が嫌だ。
「大丈夫?
苦しかったら私の胸で泣きな」
「ありがと美音、でも大丈夫」
騒ぎがおさまらない教室で美音と話していると。
「あのさ、高月。ちょっと話いい?」
「っ、大石くん?
あ、うん。わかった!」
「じゃあ、ちょっとこっち」
「…へ?きゃっ」
次の瞬間、大石くんに手を捕まれて引っ張られる。