ドナリィンの恋
ドナとジョリービーで会ったおかげで帰りのデルタ航空に乗り遅れそうになった佑麻を配慮して、テレビ局GMAが社用車で彼を空港まで送ってくれた。慌てて空港に飛び込むと、入口の警備員が彼の顔を見て言った。「Sa muling pagkikita!」
デルタ航空のカウンターでチェックインを終えると、チケットを手渡す女性スタッフが彼の顔を見て言った。「Sa muling pagkikita!」
入管ゲートで、オフィサーが佑麻の顔を見ると、彼のパスポートに判を押しながら言った。「Sa muling pagkikita!」
ボーディングゲートで飛行機に乗り込もうとブリッジを渡る佑麻に、エアポートスタッフ達が集まってきて彼に叫んだ。
「Sa muling pagkikita!(またお会いしましょう!)」
佑麻は笑顔で手を振った。
数年後、医師となった佑麻が、礼服であるBARONG TAGALOG(バロン・タガログ)を着てManila Cathedral/マニラ・カテドラル教会の祭壇の前に立っていた。ドナがパイプオルガンの演奏に合わせ、純白のウエディングドレスを着てバージンロードを歩く。そして一歩一歩彼に近づいてくる。父のいないドナは、父親代わりとなった大学の教授にエスコートされている。佑麻があの日ジョリービーで、『待っていてくれ。』と頼んだものの、おとなしく待っているドナではなかった。勉強の合間に、Viberで愛を語り、スカイプでケンカし、休みにはお互いの国や留学先を訪問し、ふたりの両親には内緒だが、こっそり香港で逢って夜を過ごしたこともある。そして今日を迎えた。
佑麻は花嫁を見つめる列席者の顔を眺めた。ドナの母親、ミミ、ソフィア、ドミニク、かつて佑麻に平手打ちをくれた叔母のノルミンダ夫妻。フランス製の高級フォーマルウエアを身にまとったジョンと麻貴も見える。このふたりはドナ達より一足早く結婚していた。そして、エンジェル・トーカー プロジェクトに参加した多くの関係者の顔が見える。佑麻の家族関係では代表して、妹の由紀が列席していた。彼女は大学を卒業して、父の病院で医療事務をしている。佑麻の父と兄は、仕事の休みが取れなくて、この教会には来ていなかった。佑麻の父の強い希望で、この後日本で神前結婚式をもう一度おこなうことになり、父と兄はそれに出席する予定だ。
デルタ航空のカウンターでチェックインを終えると、チケットを手渡す女性スタッフが彼の顔を見て言った。「Sa muling pagkikita!」
入管ゲートで、オフィサーが佑麻の顔を見ると、彼のパスポートに判を押しながら言った。「Sa muling pagkikita!」
ボーディングゲートで飛行機に乗り込もうとブリッジを渡る佑麻に、エアポートスタッフ達が集まってきて彼に叫んだ。
「Sa muling pagkikita!(またお会いしましょう!)」
佑麻は笑顔で手を振った。
数年後、医師となった佑麻が、礼服であるBARONG TAGALOG(バロン・タガログ)を着てManila Cathedral/マニラ・カテドラル教会の祭壇の前に立っていた。ドナがパイプオルガンの演奏に合わせ、純白のウエディングドレスを着てバージンロードを歩く。そして一歩一歩彼に近づいてくる。父のいないドナは、父親代わりとなった大学の教授にエスコートされている。佑麻があの日ジョリービーで、『待っていてくれ。』と頼んだものの、おとなしく待っているドナではなかった。勉強の合間に、Viberで愛を語り、スカイプでケンカし、休みにはお互いの国や留学先を訪問し、ふたりの両親には内緒だが、こっそり香港で逢って夜を過ごしたこともある。そして今日を迎えた。
佑麻は花嫁を見つめる列席者の顔を眺めた。ドナの母親、ミミ、ソフィア、ドミニク、かつて佑麻に平手打ちをくれた叔母のノルミンダ夫妻。フランス製の高級フォーマルウエアを身にまとったジョンと麻貴も見える。このふたりはドナ達より一足早く結婚していた。そして、エンジェル・トーカー プロジェクトに参加した多くの関係者の顔が見える。佑麻の家族関係では代表して、妹の由紀が列席していた。彼女は大学を卒業して、父の病院で医療事務をしている。佑麻の父と兄は、仕事の休みが取れなくて、この教会には来ていなかった。佑麻の父の強い希望で、この後日本で神前結婚式をもう一度おこなうことになり、父と兄はそれに出席する予定だ。