黒王子は不器用な騎士様!?



いったい私の身の回りで何が起きようとしているのか。

全く想像つかないだけに、恐怖だけが募っていく。


黒王子の秘密主義に付き合うのはもうやめた。


「…あの、私にも分かるように説明してくれない?」


こうしてる間にも、道場の稽古の開始時間は刻々と近づいているのだ。

いつまでもここで油を売っているわけにはいかない。

こう見えて私も、忙しいのだから。


『斗真ってば、また石川さんに何も言ってないんだ?』

『うるせぇ。今から言うんだから別にいいだろ。』

「……。」


その話、今しなきゃダメっすか?

こういう時、この2人のファンの子なら、こんな掛け合いさえもずっと見ておきたいくらい貴重なものなんだろうけど……

――早く返してくんないかな。

今の私には、そんなことはどうでも良かった。


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