黒王子は不器用な騎士様!?



『え~だって、さっきの校内アナウンス聞いたらさ。一応俺も行った方がいいかなって。』

『…完全にいい迷惑だな。』


うん…白王子の気持ち悪いほどの神対応も、黒王子の胸糞悪い塩対応も、二人でいればなんとか中和されているようだ。


『――おい、石川 遥。』

「?」


何故にフルネーム?

…まぁでも、コイツから馴れ馴れしく名字を呼ばれるのもな…

さん付けとか、気持ち悪いだけだし。


『今日から、徐々に委員会立ち上げに向けて動くから。放課後はここに来い。』

「えっ?」

『何か文句があんのか。』


ひー…

何でそんなに上からガン飛ばしてくんのよ…

いつもだったら黒王子のこの挑発的な態度にイラッとするところだけど、昨日のこともあって精神的疲労がすこぶる溜まっている私はイラッと来ることもない。

…これが慣れってやつなのか?

私、コイツの塩対応に慣れてきてんの?

――…なんか、嫌だな。

慣れれば一々苛立たなくて済むけど、慣れたら慣れたらで、なんだかコイツといるのが当たり前みたいになりそうで嫌だった。


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