黒王子は不器用な騎士様!?



……あーあ、行っちゃった。

白王子といると安心感があっただけに、行っちゃった感が否めない。

河上さんのいるベンチに行ってしまった白王子を見つめていると、


『おい、』

「っ?」


さっきよりも幾分トーンの低い黒王子の声が私に降りかかった。

振り返った瞬間、何故か人を小バカにしたかのような薄ら笑いを浮かべた黒王子と目が合う。


『何?お前、颯太のこと好きなの?』

「……!?」


いきなり、突拍子もないことを言われて、声も出ない私を肯定と受け取ったのか、黒王子は私を見下ろしながらつづけた。


『…ムリムリ、やめとけ。お前なんか、颯太の視界の1ミリにも入ってねーから。』

「~~~っ…!!」


な……ッッ

理不尽な言いがかりとは、こういうことを言うということを思い知る。



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