臆病な私でも恋はできるのか。




「あなたえっ?って言葉ばっかりなの!他に言うことはないの?」


「いっ、いやいや、それくらい驚いてるんです!どういうことなの…?」


「あなたはぶつかった拍子にあそこに倒れている柊くんと入れ替わっちゃったの!」


軽くそう説明される。

ちょっと、本当に私頭おかしくなっちゃったな…

死ぬのかな…っていうか、これは幻…だよね?



「ちょっと!私の話聞いてるの?入れ替わっちゃったのよ?入・れ・替・わ・り」


「わっ分かりました!で?いつ覚めるのですか?」


「あら?これは夢じゃないの!現実なの!戻るには、あなたが彼に恋をすることね!」


そう言ってウインクをするラブフェアリー。

更に強い光に包まれたかと思うと、なんだか眠くなって目を閉じてしまった。
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