臆病な私でも恋はできるのか。




ほんのりと温かさが伝わってくる。

ドクンドクンといつもより早く波打つ鼓動。


何が起きたのか理解するのに5秒くらいかかった。



「なっ何して…!」



勢いよく柊くんが雪柳さんを押しのけ私から離れる。


何となく柊くんの顔がほんのり赤い様な…?



「ご、ごめん…」


「あ、いや、全然!だっ…大丈夫…です…わっ私の方こそ…」


「って、雪柳さんが謝って下さい!」



そ、そういえばそうかも…

私たちは雪柳さんに無理やり…



「…寝てるし…」



見れば悪びれた様子もなくただ眠る雪柳さん。


恥ずかしいのと初めてのキスで、なんだか少し胸が苦しい。
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