銀髪と呪眼と赤い外套~夢の競演特別編~
この時を待っていたとばかりに。

『加速』の魔術を受けた乙女は、剣を構えて突進してくる。

その狙いは…「魔方陣か!」

私はすぐさま次のスケルトンを召喚しようと魔力を込める。

しかし。

「遅い!」

疾風の動きを得意とする紅もかくや、という詰め方で。

乙女は瞬時にして魔方陣に接近。

「忌まわしい地獄の扉め、閉じよ!!」

そんな言葉と共に、渾身の力を込めた刃を魔方陣に叩きつけた!

その威力で魔方陣どころか、屋上の床までもが崩れ、大穴が開く。

「あーあ…アイツまた壊しちゃった…」

額に手を当て、四門メグが溜息をつくのが聞こえた。
















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