死神のお仕事


「さて。では、交換させて貰うにあたって、何か質問は?」

「コイツの中の俺の魂と交換するのはどの魂なんだ」

「…それ、すっごく悩んだんです。何か適当な魂でも良かったのですが、どうせなら特別な事を試してみたいなと。折角の機会ですから」


キリヤさんはニヤリと意味深な笑みを浮かべて、こちらを品定めするように眺めてくる。

折角の機会の特別な事とは一体どんな事?どんな魂を入れるつもりなのか…セナさんに入れた死神の魂はどんなものだったのだろう。長生きしてたとしても猫に入れてセナさんになるんだから、死神の魂って強そうな気がする。サエキさんの魂の代わりだというのなら、やっぱりそれなりに強い魂が入るのだろうか。


「つまりなんだよ」


イライラした様子でサエキさんが急かすと、キリヤさんが目を大きく開き、鈍く光らせた。


「ボクの魂と、君の魂を直接交換します」

「……え?」

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