ハンパイヤ×暴走族 2
私が掴みかかるとぶりっこはぐらりと目を回し、倒れそうな勢いだった。
「ティナさん!!!」
誰だか分からないメガネに長髪のダサ男が来た。
私たちには、見られたって感覚しかなく、ヤバいと思って体育館の倉庫から出て行く。
後ろでは、ティナさんティナさん!と叫ぶダサ男。
ーモヤッとした物が私の体に溜まるー
…先輩はこれがティナへの嫉妬心だと理解できず、イライラした。
「……あ!ミカ!良いこと思いついた」
「なにぃ?」
「倉庫…閉めよう!」
その女は何の見境もなく、ガラガラっと閉めて、鍵をつけた。
数名は罪悪感を覚えたのかミカにやめてほしいと言っている。
ーここにも…あの女を助けようとしている人がいるー
ーモヤモヤモヤー
「良いじゃない。」
自分の口から出てきた言葉に自分自身が驚いた。