王子なカノジョと姫なカレ
「随分、遅かったな王子」
怜がひょっこり顔を出す。
その隣では媛山くんが目を泳がせている。
「怜!あんたウソついたでしょ!」
「さぁな」
なんのこと? と 、とぼける怜の足に蹴りを入れる。
「ってーな……
これだからお前は彼氏できねーんだよ」
暴力女、と呟いた目の前の怜にもう一発蹴りをお見舞いする。
「お前なぁ……」
「私に嘘を言うからでしょ」
「あんなん間に受けるお前が悪い」
ああ言えばこう言うとは、まさにこの事だ。

