王子なカノジョと姫なカレ



『どうしても、今すぐ話したい』


「…」


『頼む』



「わか…わか、った」


どうしよう、声が震える。



『じゃあ13時にお前んち行く』


「…うん」




それだけ言うと通話を切った拓斗。


私はその場にペタリと座り込む。


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