君が笑うとき
「どお?似合う?」


「似合うって…。お前、絶対いろんな意味でヤバい…」


「え~?なんで?」


俺がこんな奴に恋をするわけない。


さっきのドキドキは絶対気のせいだ。


そう自分に言い聞かせて俺は立ち上がった。


「頭が軽い~」


「当たり前だろ、あんな重々しい髪の毛がついてたんだからな」


「うるさいなあ~!」


そうじゃれあっている俺たちに1人の男が来た。


「幸介。お前ここで何やってんだ?」


「あ、ショウ先輩」


俺は静かにペコっとおじぎをした。

< 37 / 201 >

この作品をシェア

pagetop