君が笑うとき
5時…


俺はあの河原に向かった。


もう外は祭りの雰囲気で、浴衣を着た家族連れ、カップルがにぎやかに歩いていた。


麻由、どんな浴衣なのかなあー…


そんなことを考えながら、俺は急いで河原に向かう。


すると麻由はもう家の外に出ていて、こっちを見るなり手を振ってきた。


それを確認して俺は彼女に歩み寄る。


「待った?」


「ううん、今来たところ」


麻由が浴衣をヒラヒラさせると、ほんのりとした甘い香水の香りがした。


「どお?可愛いかなあ?」


「…普通」


俺は答える。




『普通』なんて思ってないよ


すごく可愛い…


でも可愛いなんて口が裂けても言えなった
< 59 / 201 >

この作品をシェア

pagetop