君が笑うとき
「え~?可愛く着こなしたつもりなのにぃ…」


麻由は口をへの字に曲げて泣く真似をする。


そんなことをする彼女はさらに可愛くて、俺はバレないように顔をそらす。


「ほら!お前、手ぇつないでないと絶対はぐれるだろ」


そう言って俺は麻由に手を差し伸べた。


その手を見て、彼女は俺の顔を見る。


「…なんか、コウくんってロマンチックだよね」


「は~!?意味分かんねえよ」


「まあ、コウくんがはぐれそうだから手つないであげる!」
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